____十水仕込みとは____
江戸後期に確立された仕込み方法で、十石の米に対して十石の水で仕込む事です。 現在より一割、二割少ない水で仕込む事で濃厚(コクがある)味わいが楽しめます。
水が少ない分コストは掛かりますので、山形県の大山を筆頭に数軒 でしか行われておりません。
____貴醸酒とは___
日本酒を造る際に水の代わりに酒使い
酒で酒を造ると言われがちです。
細かく説明しますと日本酒造りの工程の最後段階(三段仕込みの留(とめ))で、仕込み水の代わりに日本酒を入れて仕込んだ日本酒のことをいいます。とろみがあり、香り豊かで、かなり甘口、色も琥珀色、なのが特徴的です。
貴醸酒が甘くなる理由
仕込みの工程では、水、麹、米、酒母を同時に入れることにより、米のでんぷん➡︎糖分➡︎アルコールへと発酵させる、日本酒特有の「並行複発酵」を行っています。貴醸酒では、3回目の留仕込みの際に、酒を加えることで、発酵がゆるやかに進んで「糖」が残ることにより、甘い酒ができるのです。